【10日間ヨーロッパ旅④】ブリュッセルの夜の治安と半日観光
皆さんどうも、ふらふらです。
今回のヨーロッパ旅行記は、遂に2カ国目のベルギーに入国します。
さっそく本題に入りましょう。
ブリュッセルの夜の治安
午後9時頃、ユーロスターでブリュッセル南駅(仏:Bruxelles-Midi) に到着しました。
ブリュッセル南駅は、ベルギーの首都ブリュッセルの主要ターミナルです。
すっかり夜で辺りも暗いので、予約していたホテルへ急ごうとしていると、ふと目に留まるものが。
迷彩服を着た軍人と、彼が手にしている大きな銃。間近で銃を見たのは初めてのことです。夜ということもありますが、厳戒な警備体制が敷かれていることが伺えました。
この頃のヨーロッパはテロ等の問題でピリついた空気が流れていたので、なんとなく意識してしまいます。ただ、駅舎自体は厳格な警備体制のおかげで、大きな身の危険を感じることはありませんでした。
駅を出てホテルへ向かう途中の道は人気も少なく、実際的な危険はありませんでしたが、夜に一人で出歩くのは少し危険な感じです。
途中で一台の車が道路端で盛大に車をぶつけ、何事もなかったかのように過ぎ去っていきました…。さすがです。
ホテルに到着し、軽くシャワーを浴びた後、明日に備えて就寝します。一泊2000円程度のドミトリーに宿泊しましたが、海外の安宿の衛生面や治安については、機会がある際に別の記事で紹介したいと思います。
ブリュッセル半日観光
①小便小僧
翌朝の観光は、ホテルでの朝食時に知り合った日本人のBさんと行う流れになりました。
Bさんは午後からドイツへ、僕はフランスへ出発する予定だったので、半日間だけブリュッセルで行動を共にします。
ブリュッセルと言えばということで、僕たち2人が思いついたのがまず小便小僧。世界三大がっかりなどとも呼ばれていますが、せっかく来たのだから見てみたい。
昨日降りたブリュッセル南駅(仏:Bruxelles-Midi )からでも徒歩圏内(20分程度)ですが、より近く、次に訪れたグラン・プラスの最寄りでもあるブリュッセル中央駅(Gare de Bruxelles-Central)まで電車に乗って向かいました。
中央駅から歩くこと約10分、小便小僧とご対面。
それがこちら。
第一印象は、『想像以上に小さい』。着いた時も一瞬どこにあるのかわからず、観光客が写真を撮っている先を見て気付いたくらいです。
少しずつ近づいていき…
柵の間近から写真に収めます。
別名ジュリアン君 (Petit Julien)としても親しまれる彼は、衣装を着させられていることもしばしば。この日のジュリアン君は、オーソドックスな生まれたままの姿です。
確かにかなり小さいなとは思いましたが、しっかり柵に囲われている様子と、普通の路地での静かな佇まいが、ある種の風格さえ出しています。
せっかくブリュッセルを訪れるのならば、やはり一度は見ておきたいスポットなのではないでしょうか。
②グラン・プラス
次に僕たちが向かったのは、 世界遺産として登録されているグラン・プラス。
中世からの建物も残るブリュッセル中心の大広場で、世界一美しい広場とも称されます。
『レ・ミゼラブル』の著者であるヴィクトール・ユゴーが賞賛したことでも知られ、その美しさはまさに折り紙付き。
小便小僧から歩くこと3~4分で到着しました。
こちらがグラン・プラス。
右手に見える暗めの建物は王の家と呼ばれており、かつて住んでいた公爵がスペイン王になったことに由来しています。
現在はブリュッセル市立博物館として運営されており、本物の小便小僧や、その衣装も所蔵されています(外の小便小僧は盗難防止のレプリカ)。
こちらは別角度からの写真。より “広場” としての様子がわかるアングルとなっています。雨で傘を差していましたが、傘とのコントラストもこうしてみると魅力的です。
王の家と並び存在感を放っていたこちらの建物は市庁舎です。1695年、フランス軍による砲撃から生き延びた広場内唯一の建物で、中世ヨーロッパの建築を現代に引き継ぐ貴重な存在です。
さすがは世界遺産グラン・プラス。王の家や市庁舎はもちろん、広場から見える全ての建物が壮麗で、まさに圧巻の一言でした。
③小便少女
続きましては、あまり知られていないマイナースポットに向かいます。
その場所があるのは、グランプラスから徒歩5分程度の細い路地。グランプラスから見て、小便小僧とちょうど反対の方向です。
歩いていて不安になるほどの、観光スポットなどありそうもない奥まった路地に、目的のスポットを見つけました。
それがこちら。
明後日の方向を向いてしゃがみ込む像の名前は小便少女。小便小僧の影に隠れた、知る人ぞ知るマイナーな存在です。
小便小僧とは対照的な、赤い格子の隙間から。
観光客は誰もおらず、細い路地の静寂がより一層マイナー感を引き立てます。しかし像のクオリティー自体は小便小僧と大差なく、少女らしい格子の赤色もお洒落です。
時間に余裕のある方はぜひ、小便小僧のついでに訪れてみてはどうでしょう?
グランパラスから道のりは以下の通り。地図を少し縮小してみると、小便小僧との位置関係がはっきり分かります。
④ギャルリー・サンテュベール
次のスポットは、小便少女からほど近い場所にあるギャルリー・サンテュベール。
19世紀半ばに作られた、ヨーロッパ最古のショッピングアーケードです。高級店から大衆店まで様々なジャンルのお店が軒を連ね、たくさんの人々で賑わいます。
歩くだけで楽しいお洒落な通りを進み、
目的地のギャルリー・サンティベールに到着。
天井に吊るされた赤色と、ヨーロッパらしい建築の在り方、上部の細かい窓の光が、見事に美しいコントラストを成しています。
ネットで軽く調べた後に、当日の流れでなんとなく伺ったのですが、立ち寄って良かったと思える場所でした。
ショッピングを楽しむのはもちろん、その美しさだけでも見る価値のある観光スポットです。
⑤サン・ミッシェル大聖堂
サン・ミッシェル大聖堂は、13世紀~15世紀まで約300年の年月をかけて建設された、ゴシック様式の聖堂です。
2つの塔を有し、その高さは64メートルを誇ります。ステンドグラスの美しさでも知られており、ブリュッセルを代表する観光スポットとなっています。
ギャルリー・サンテュベールから歩くこと6,7分。遠くからでもはっきりわかる、サン・ミッシェル大聖堂の姿が見えました。
見よ、この堂々とした佇まい。さすが300年かけて建築しただけのことはあります。
ぱっと見た感じだと入れなさそうですが、近づくと入れることが判明。入場料は無料です。
こちらが大聖堂の内部。白を基調とした装飾柱と蝙蝠天井が、神聖さを感じさせます。
花の模様が可愛らしいステンドグラス。
見た目だけでなく、音色の素晴らしさも教会屈指と言われているパイプオルガン。
こちらのステンドグラスも、違った雰囲気で美しい。
教会には観光客でない人たちもいるので、少し写真を撮った後はしばらく見学し、聖堂の外へ。
外に出たあとも不思議な高揚感に包まれながら、次の目的地を目指します。
⑥王宮
ブリュッセル王宮は、ブリュッセルで見ておきたい場所の1つです。
現在の王室の居住地は郊外にあり、今の王宮は国王が国務を行う場所や迎賓館として機能しています。
場所はブリュッセル中央駅から徒歩10分程度。
こちらは芸術の丘。王宮へ向かう途中、ブリュッセル中央駅の近くを経由して見に行きました。
幾何学模様が描かれており、階段上からの眺めが美しいフランス式庭園です。
ちなみに『芸術の丘』という名前の由来は、この周辺に美術館や博物館等、多くの芸術施設があるためだとか。
天気が良ければ、さらに圧巻の美しい眺めになりそうです。
こちらは、通り道に偶然見つけた聖ヤコブ教会。同名の教会は世界各地にあり、中でもドイツのローテンブルクにある教会が有名です。
そして到着しました! 目的地のブリュッセル王宮。庭園の緑が王宮によく映えます。こちらも天気が良ければ、さらに素晴らしい景観になること間違いなし。
屋根の部分にベルギー国旗が掲げられている際には、国王が国内にいらっしゃると言われています。ロンドンのバッキンガム宮殿のシステムに似ていますね。
バッキンガム宮殿を訪れた際の記事はこちら↓
ブリュッセル王宮は、7月末~9月初頭の夏季にかけて、無料で一般公開されています。
内部の豪華な装飾などを見学できる貴重な機会です。『ファーブル昆虫記』で知られるファーブルの曾孫が作った虫の天井もあり、訪れた際には必見です。
緑色に煌めくその天井は、本物のタマムシの甲羅を貼って作成されています。
僕たちが訪れた3月は残念ながら内部見学ができないため、外観だけを楽しみ王宮を後にしました。
次回、チョコレート&ベルギーワッフル
朝の9:30頃にブリュッセル中央駅を出発し、王宮を見終えたのが大体11:00頃。2時間程度の所要時間で、ブリュッセル市内の主要な観光スポットを巡ることができました。
私的な見解ではありますが、ブリュッセルの観光スポットは徒歩圏内にまとまっているため、半日もあれば十分に観光できるのではないかと思います。
さて、この後は僕たち2人が楽しみにしていた『食の時間』です。
ベルギーと言えばやはりチョコレート、そしてワッフル。
日本でも広く知られるGODIVAの本店と、おいしいベルギーワッフルが登場しますので、興味のある方はぜひ御覧ください!