【玄人好み?】❝夜の伏見稲荷大社❞ のススメ。
皆さんどうも、ふらふらです。
今回は「夜の伏見稲荷大社観光」についてです。
これまで何度か訪れたことのある伏見稲荷ですが、昨年の夏(※2019年8月)、初めて夜の伏見稲荷を訪れました。
夜ならではのメリットや魅力がありましたので、皆さんにシェアしたいと思います。
伏見稲荷大社に行ったことがない方はもちろん、
・既に数度目の伏見稲荷大社である
・夜の京都で何をするか迷っている
といった方々の参考になれば幸いです。
そもそも夜間に開いているの?
そもそも、伏見稲荷大社は夜も開いているのか? という話ですが、夜だからと言って特に閉鎖されるわけではなく、神社自体は24時間参拝が可能です。
日が落ちて暗くなり始めるとライトアップが行われるため、暗くて道が見えない心配もありません。
ただし、御朱印授与の受付は8:00~16:30の間なので、御朱印が目的の方は日が落ちる前に訪れる必要があります。
京都駅から電車で5分程度の好立地なので、夜に再び訪れることももちろん可能です。
怪しく輝く入り口の鳥居
スマートフォンの時刻は21:00。日の長い8月と言えど、最寄りの稲荷駅で下車した時にはすっかり暗くなっていました。セミの鳴き声が夜の蒸し暑い空気を揺らします。
友人のR氏と共にコンビニで水分を確保した後、伏見稲荷大社へと向かいます。(ちなみにR氏は初めて、僕は4度目の参拝です)
こちらが神社への入り口。
鳥居の内側の暗闇が、まるで別世界への入り口のように伸びています。昼間に比べてほとんど観光客もおらず、入り口の時点で昼間とは全く雰囲気が違いました。
正面から撮影した鳥居。スマホの補正効果も手伝い、怪しく光り輝いています。
暗闇の中にこだまするお経
鳥居をくぐり先へと進みます。
途中で撮影した一枚。人がいないからでしょうか、どことなく神秘的な雰囲気が。
本殿を抜け、千本鳥居が近づいてくると、遠くからお経のような声が聞こえてきました。はっきりとは聞えませんが、低い声でぶつぶつと呟いています。
まさか、心霊現象……?
恐る恐る進んでいくと、声は少しずつ大きくなっていき ―― 消えました。
どうやら数人の観光客?が詠んでいたようで、僕たちが近づいた時に詠み終わるところだった模様。…びっくりさせてくれるじゃないか。
夜の千本鳥居へ!
さて、いよいよメインの千本鳥居へ到着しました。ここからは写真が続くため、簡単な説明を挟む程度で。
千本鳥居の入り口付近にて。平行に伸びるふたすじのライト。
規則正しく鳥居に囲まれた薄暗い道。
鳥居の隙間を抜けた光が地面に描く美しい陰影。
場所によって光の模様が違うので撮影が楽しいです。
少し不気味な雰囲気も持ち合わせた一枚。
恐らくは熊鷹社の辺り。(うろ覚えなので、間違っていたらすみません)
さらに上に行くこともできましたが、夜も遅いのでここで引き返しました。この辺りまで来ている人は誰もおらず、蛙と虫の鳴き声だけが響いていました。
夜に訪れるメリット(とデメリット)
メリット
夜に訪れるメリットとして、まず感じたのは圧倒的な人の少なさ。
入り口付近と千本鳥居の序盤はちらほら人がいましたが(とは言え数人程度)、奥に進むにつれて誰もいなくなり、ほとんどの景色を独り占めすることができました。
ハイシーズンの8月だったのにも関わらず、混雑を気にせずスムーズに観光できる点は大きなメリットだと思います。(※夜間の伏見稲荷人気も近年は高まっており、比較的人の多い日もあるようです)
また、夜ならではの千本鳥居がみられることも、メリットの1つだと思います。あくまでも道を照らす程度に調整されたライトアップが、別世界のような独特の雰囲気を醸し出し、昼とは違った鳥居の姿が楽しめます。
気温についても昼に比べると比較的涼しく、楽に参拝できるのではないかと思います。
ただし、夜と言っても8月はさすがに暑く、特にこの時は京都がニュースで取り上げられる程暑い時期だったので、こまめな水分補給は必須でした。
デメリット
デメリットとしては、ただ一つ。雰囲気が怖いことです。
千本鳥居の入り口辺りまでは問題ないかと思いますが、それ以上先に進むとライトが一層暗くなり、不気味な蛙の声が聞こえ始めます。化け物の声みたいでかなりホラーチックです(※夏の場合)。
僕たちは2人だったのでそれほど怖くありませんでしたが、通り道にはひっそりと静まったトイレ等もあり、1人で歩くにはそれなりの勇気が必要だと感じました。
怖いものが苦手な方は、比較的明るく人通りのある序盤で引き返すか、誰かと一緒に訪れることをおすすめします。
一年に一度の『宵宮祭』と『本宮祭』
補足として、一年に一度行われる『宵宮祭』と『本宮祭』について説明します。
伏見稲荷では毎年7月土用入り後初の日曜 or 祝日に、日々の御神恩に感謝する本宮祭(もとみやさい)が行われ、その前日には宵宮祭(よいみやさい/よみやさい)が行われます。
この2日間は外拝殿やその周辺に400数十点におよぶ行灯が飾られ、夜間には美しい輝きで境内を彩るのです。
普段は人の少ない夜間の伏見稲荷も、祭りの間は驚くほどの賑わいを見せます。
境内を彩る無数の行灯。
千本鳥居にも行灯が。
一年に一度だけ見られる特別で華やかな夜の姿。ぜひ生で見てみたいですね。
※祭りの写真はこちらのサイトのものです。
最後に
伏見稲荷大社と言えば誰もが有名な千本鳥居を想像するかと思いますが、ほとんどの場合それは“昼の姿”ではないでしょうか?
昼の姿も色鮮やかで魅力的ですが、幻想的に照らし出される夜の姿も負けていません。
伏見稲荷の違った一面を見たい方、夜の京都で時間を潰したい方などはぜひ、夜の伏見稲荷大社を訪れてみてはいかがですか?
夜だからこそできる、刺激的な体験が待っているかもしれません。