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軍艦島の上陸ツアーに参加してきました!【炭鉱の島】【世界遺産】

皆さんどうも、ふらふらです。

 

今回は、近年人気が高まっている長崎県軍艦島への旅を紹介します。(※訪れたのは2019年9月) 

軍艦島とは?

軍艦島は正式名称を端島と言い、長崎県長崎市の沖合に浮かぶ小さな無人島です。

 

元々は炭鉱の町として栄えており、1800年代初頭から150年以上もの期間にわたって、石炭の採掘が続けられました。

 

採掘の最盛期には、わずか0.063人km²という狭い島面積の中に5000人を超える人々が居住しており、1959年には83,600人/km²という驚異の人口密度を誇りました。

 

参考までに、2018年度の世界都市圏別人口密度ランキングで1位になったダッカ(バングラデシュ)の47,400人/km²と比較すると、2倍近くの差があることがわかります。(ちなみに国別で見ると1位のマカオが23,652人/km²)

 

あくまでも1つの島の人口密度ではありますが、それだけ多くの人々が端島で働いていた証拠です。

 

そして軍艦島という名前の由来は、人口密度に応じたたくさんのマンションにより、島影が日本の戦艦「土佐」のように見えたからだと言われています。

 

1974年の炭鉱閉鎖後は無人島となりましたが、特徴的な島の形と後に残された廃墟群は、観光スポットとして注目を集めていました。

 

2015年には「明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業」の一部として世界遺産に登録され、進撃の巨人の実写映画でロケ地としても使われる等、近年ますます注目を集めています。

 

長崎市の港からフェリーで出発

 

 軍艦島へのアクセスする方法は、2020年1月現在、ツアー会社が主催しているクルージングに参加するほかありません。

 

会社ごとにツアー時間や料金などが微妙に異なり、自分に合った会社を選んで参加する形になります。

 

僕が今回利用したのは、高い上陸率を誇る軍艦島コンシェルジュさん。

 

スタンダードな周遊+上陸プランで、大人1人の料金平日4000円、所定の特定日4500円となっています。ツアー会社によりますが、基本的には4000円前後で上陸することが可能です。

 

 午前と午後のプランがあり、僕が予約したのは午後のプラン。ツアー時間は13:20の乗船から帰港時間の16:30までの3時間10分。

 

大浦天主堂を観光した後、軍艦島コンシェルジュさんのオフィスに到着したのは12:50頃でした。ツアーのフェリーはオフィス前にある常盤ターミナルから出発します。

 

 軍艦島コンシェルジュさんのオフィスはこちら。

 

路面電車大浦海岸通駅から程近い場所にあります。ちなみに大浦天主堂からだと、歩いて7,8分くらいで到着します。

 

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オフィスの前で、軍艦島のマスコットキャラ『ガンショー君』がお出迎え。名前の通り岩礁を模したボディーの上に軍艦島が乗っかっています。

オフィスで予約していたチケットの支払いを済ませ、船乗り場へ。

 

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軍艦島への上陸チケット。上陸代の300円は、あらかじめツアー料金に含まれています。

 

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出発時刻の13:20になりましたので、こちらの船で港を出発! ※行きの際に撮り損ねたため、帰りの際に撮影。

 

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オフィスまでの道中に見たRoyalCaribean(ロイヤル・カリビアン)の客船を左手に、船はスピードを上げていきます。

 

船内のガイドさんが、船から見える様々な島や建造物についての説明をしてくれるため、軍艦島に向かう道中も飽きさせません。

 

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長崎県の繁栄を支えた三菱重工の造船場。三菱マークのある白い長方形の部分だけで、テニスコートほどの大きさがあると言います。※帰りの航路で撮影。

 

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画質が荒いですが、赤丸の内側に見える奥まった部分は、世界遺産に登録されている小菅修船場跡(こすげしゅうせんばあと)。レールの形が珍しく、ソロバンドッグと呼ばれていました。※帰りの航路で撮影。

 

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こちらは三菱の巨大さがうかがえる一枚。※帰りの航路で撮影。

 

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船は白い尾を引きながら、軍艦島に向かいます。

軍艦島へ上陸‼

ガイドさんの説明を楽しみ、軍艦島の歴史についてのビデオを見た後、いよいよ目的の軍艦島が迫ってきました。上陸の前に島の近くを周遊し、撮影スポットも丁寧に教えてくれます。

 

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こちらが船から見た軍艦島

 

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甲板に殺到する人たちの合間から撮影。

 

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別角度から。こうして見ると本当に軍艦が浮かんでいるようです。

 

ひとしきり遠景を楽しんだ後、遂に一行は上陸へ。

 

島内はどこへでも行けるわけではなく、舗装された所定の道を歩く形です。道の途中には撮影スポットの広場が複数あり、広場に着くまでは列が詰まるので撮影は極力控えます。

 

島内で撮影した写真を見ていきましょう。

 

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草の生い茂る廃墟。

 

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割れたコンクリートと、無機質に並ぶ構造物。

 

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まるで何かの遺跡のよう。

 

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海風に当たり、金属はもれなく錆び付いている。

 

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空に向かって身を乗り出した建物は、炭鉱へ向かう途中の道だったと、ガイドの方が言っていた記憶があります。炭鉱の深さはなんと、地下1キロメートル以上なのだとか。

 

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崩壊し、張りぼてのようになってしまったレンガ壁。

 

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少し遠めの地点から。

 

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ぽつりと哀し気な立方体の建物。

 

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まさに廃墟群という景色。

 

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波が高い時には、この手前の建物を飲みこむほどだったらしい。

 

 

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吹き抜けになった部屋の様子。生物の気配はない。

 

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最後の撮影ポイントを後にし、来た道を戻っていく。

 

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小高い場所に立つ廃墟の姿。

 

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粉々になった石片と青空。

 

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舗装路の入り口近くにあった通用口。

 

ガイドさんの説明と共に各建物の用途などを知り、廃墟の様子もしっかり写真に収めたところで、軍艦島への上陸は終了。日差しが強かったので喉が渇きます。

 

帰りの船内では、ガンショー君がパッケージに印刷されたカステラアイスが販売されていました。(記憶が正しければ)一個300円。

 

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ガンショーくんのかすてらあいす。

 

外が暑かった分、冷たいアイスが体に沁みわたります。このカステラアイスを作っているニューヨーク堂さんは、TV番組『マツコの知らない世界』で絶品自家製アイスのお店として紹介されたほどの実力店。

 

軍艦島コンシェルジュさんのツアーに参加された際は、ぜひ購入してみてください!

 感想と注意点

 今回は軍艦島の上陸ツアーは天候にも恵まれ、素晴らしい経験ができました。ガイドさんの丁寧な説明により、来る前よりずっと軍艦島に詳しくなり、ツアーから3カ月以上経った今でも、強く印象に残っています。

 

ただ一つ注意点として、2020年1月現在は、昨年の台風17号の影響により見学施設が壊れてしまい、各種ツアー会社の上陸プランが休止されています。

 

軍艦島の周囲を船で航行する周遊プランは利用できますが、上陸して島内の施設を見学することはできませんので、ツアーに参加される場合はお気を付けください。

 

現在のところ僕が利用した軍艦島コンシェルジュさんでは、令和2年の3月21日より上陸を再開する予定です。今後の状況によっては期間が変更になる可能性もありますので、詳しくは各ツアー会社のホームページを御覧ください。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!