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【茨城県レンタカー日帰り旅②】日本三名園のひとつ、偕楽園へ

皆さんどうも、ふらふらです。

 

今回は、レンタカーで行く茨城県日帰り旅の後編です。

 

袋田の滝の次に訪れた「偕楽園」についてレビューします。

偕楽園とは?

茨城県水戸市にある偕楽園は、金沢の兼六園、岡山の後楽園と並び、日本三大名園のひとつに数えられる庭園です。

 

1842年に当時の水戸藩当主が造園し、「偕(とも)に楽しむ」という意味を込めて「偕楽園」と名付けました。*1

 

その最大の特徴は、本園部分だけで100種300本を超える大規模な梅園です。毎年2月~3月には「水戸の梅祭り」が開催され、毎年多くの観光客で賑わいます。

 

梅の季節以外にも、桜やツツジ、萩など季節の花々が庭園を彩り、夏季に開催される「水戸黄門まつり」では、花火の観賞スポットとしても人気です。

 

袋田の滝から偕楽園

移動にかかる時間

袋田の滝から偕楽園までの移動時間は、車でおよそ1時間半程度。水戸方面へひたすら南下します。

 

公共交通機関を使う場合は、袋田駅から水戸駅まで電車で移動し、そこからバスで20分。全体としての所要時間は、乗り継ぎにもよりますが大体2時間半~3時間です。

 

閉園時間に注意!

偕楽園の営業時間は、2/20~9/30の間が6:00~19:00、10/1~2/19の間が7:00~18:00となっています。※後述する好文亭はそれぞれ~17:00と~16:30までのため注意。

 

袋田の滝からの移動が多めに見積もって約2時間、庭園観光にかかる時間が最低1時間とすると、遅くとも15時には袋田の滝を出発しなければなりません。(18:00閉園の場合)

 

1日で2カ所とも回る場合は、袋田の滝の出発時間を余裕を持たせて逆算し、偕楽園の観光時間を確保しましょう。

 

入場料に注意

僕たちが偕楽園を訪れた10月はまだ入場料が無料でしたが、2019年11月より1人あたり300円がかかるようになりました(個人・大人の場合)。

 

期間によって茨城県民は入場料が無料になる等の制度もありますので、細かい条件については下記のページをご確認ください。

 

www.ibarakiguide.jp

偕楽園の様子

無料駐車場からの道

僕たちが袋田の滝を出発したのは、14時の少し前。偕楽園に到着したのは15時20分頃でした。おおよそナビの表示通りの時間です。

 

利用した駐車場は、偕楽園まで徒歩15分程度の偕楽園桜山第三駐車場。僕たちが停めた時は無料でしたが、梅祭り等の期日によっては有料とのことです。

 

※こちらは桜山第二駐車場。第一、第三と同じく一部の期日以外は無料です。

 

駐車場を出ると、線路の向こうに架かる歩道橋があるので、それを使って反対側へ渡ります。

 

 こちらがその歩道橋(梅桜橋)。橋の下を通る線路を偕楽園側(↑では向かって右側)へ進むとJR常磐線偕楽園駅がありますが、梅祭りの時にのみ利用可能な臨時駅なので通常は使われておりません。

 

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歩道橋を渡った先にて。さっそく庭園らしい風景が広がります。

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通り道で目を引いたこちらの湧水場。「吐玉泉(とぎょくせん)」と呼ばれており、造園時から枯れることなく湧水し続けているそうです。

 

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 少し回り道で竹林に寄りつつ、梅園へと向かいます。道に風情を感じますね。

 

季節外れの梅園へ

駐車場から竹林経由で歩くこと13~14分。ついに到着しました。

 

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こちらが名物の梅園。

 

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360°全面に梅の木々が広がります。

 

足りないものは1つだけ……梅の花(笑)

 

 もしこの場所に梅の花が咲いていれば、どんなに素晴らしいでしょうか……。早春の梅園に思いを馳せながら、枯れ木の如き道を進みます。

 

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案内板に載っていた見頃の梅園がこちら。この時期に来たいものですが、その分人も多いだろうなあ…。僕たちが来た時は誰一人いませんでした(笑)

 

もう一つの見どころ『好文亭

好文亭とは?

梅の花は見られませんでしたが、偕楽園にはいつでも見られるもう一つの名所があります。園内に建てられた別荘である『好文亭』です。

 

好文亭は木造2層3階建ての本体および奥御殿から構成され、かつては文人や家臣を招いて詩歌の会なども開かれていた格調高き建物です。

 

名前にある「好文」とは実に偕楽園らしく、梅の異名である「好文木(こうぶんぼく)」からとられています。*2

 

空襲と落雷で2度の焼失を経験しており、現在の建物は1972年に復元されたものです。

 

いざ好文亭

 好文亭の入り口は梅園からほど近い場所にあり、案内が出ています。

 

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風格を感じる門を抜けると、間もなく好文亭です。

 

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こちらがチケットカウンターのある入り口。

 

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入場料は200円です。(偕楽園の入場料とは別料金)

 

好文亭の外観は撮っていなかったので、チケットに印刷された写真をイメージしていただければと思いますm(_ _)m

 

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さっそく探索開始。狭い通路を進みます。

 

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美しい梅の絵が襖に描かれた梅の間。好文亭の復元時、東京藝術大学の先生方により描かれたもので、各部屋の名前をモチーフにした絵が描かれています。

 

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こちらは萩の間。落ち着いた色合いが気に入りました。

 

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桜の間。王道の美しさですね。

 

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文字通りの厠(かわや)。昔のトイレは狭くて大変だったんですね…。

 

3階からの眺望

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横向きではスマホに収まりきらない急勾配の階段を上り、3階へ。

 

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個人的に好きだった円窓。和の趣があります。

 

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そしてこちらが庭園の眺望。遠くに見える千波湖が良いアクセントになり、穏やかな気持ちになれる素晴らしい景色でした。

 

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3階に展示されていた滑車。何だろうと思い説明を見ると、

 

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配膳用昇降機でした。

 

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下を覗き込むと、吸い込まれそうな昇降スペースがあります。

 

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 帰り際に意識して見てみると、3階に通じる台がありました。

 

時刻も既に16:00を回り、レンタカー返却の時間も決まっているので、この辺りで偕楽園を後にします。全体の所要時間は急ぎ足で45分程度でした。

 

旅の総括

袋田の滝偕楽園を巡る日帰り旅でしたが、非常に充実した内容だったと思います。朝の10時頃に松戸を出発し、東京に戻って来たのが19時半頃。レンタカー利用としてはギリギリの時間配分でした。

 

茨城県の中でも南北に離れた地点を回るため、移動時間の長さはデメリットですが、1日に2つの「日本三大〇〇」を見れたのは良い経験です。

 

2~3月に行けば袋田の氷瀑偕楽園の梅の両方が楽しめるので、茨城県への旅行を検討している方はぜひ参考になさってください!

 

茨城県への日帰り旅はこれにて終了。帰りに松戸で食べた『富田食堂』のつけ麺と共に締めくくります。

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*1:中国古典『孟子』の一節、「古の人は民と偕に楽しむ、故に能く楽しむなり」からの引用。

*2:「晋の武帝が学問に親しむと花が咲き、学問をやめると咲かなかった」という古代中国の故事に基づいている。